プリンスに狂って四半世紀以上。
セカンドライフ上だけでなく
生活のすべてにおいて
プリンスをなぞらう自分という人間は
プリンスを単に真似ているだけでなく
彼自身に超リスペクトなのであって
彼の生き様そのものと
自分の生き様を重ねてしまうことが少なくない。
とはいえ
彼は世界的大スターで有り余る才能を持ち
今現在も尚、ポップシーン・ファンクシーンの最前線に君臨し続けており
富と名声を我がものとしている人なので
自分なんかとは比べ物にするどころの話じゃないんだけども
それでも自分はいつも彼に強く共感する。
そんな彼の才能のすべては
彼自身が生まれ持っていたというよりも
彼自身のコンプレックスからくる
夢や野望に燃える
執念と努力から生まれたものであり
もしも彼に才能、と呼ばれるものがあるとして
その才能というのは恐らく
音楽的技術面のセンスや感性ではなく
それらを身につけ
それらを完全にものにし
自分の信ずる世界観を表現することに
大いに活用できる技能と根性。そして執念。
彼自身が生まれ持った
彼自身が良しとして信じて疑わない理念を貫く
弱くも強き魂の存在そのもの。
ボクはそのように考えてる。
信じれば願いは叶う、なんて
嘘だということも彼は知っている人のように思う。
彼は彼自身の持つ
多くの『至らなさ』や『悪い癖』や『未熟さ』や『不完全さ』のせいで
これまでに多くの失敗と苦悩に直面してきた。
しかし彼はいつも愛を失わない。
絶望の淵にいる時も尚
もだえ苦しみながらも愛を求め、愛を表現し続けてきた。
そんな彼の姿が垣間見られる作品として
映画『パープル・レイン』がある。
これは今となってはとても古い映画になってしまって
80年代ならではの
時代背景の滑稽さやダサさが気になるかもしれないけれど
彼の演じるKIDの痛々しくも生々しい生き様は
言葉にしがたい素晴らしさがあって
そのKIDは、ほとんど彼自身だと言っていいと思う。
たかがティーンズ向け青春映画と方をつけるにはもったいない作品。
ぜひ見て欲しい。
彼の不器用な生き方は
多くの人に共感と感動を与えると思う。
我がままに思うままに生きること。
心がひどく傷む時
辛くて孤独に打ちのめされる時
自分という人間の未熟さと
それがわかるのにどうにもできない苦しさと
愛を求めてやまない狂おしさと
明るい未来を欲して止まらない欲望と
胸に熱く燃える自分の美学と。
非常にどぎつく
時には汚らしく
我がままで意地悪に見えるかもしれない彼が
実はどんなにか清らかで美しいか。
決して真に乱れない存在であるか。
果てしなくストイックに自分を律する厳しさの中に生きているか。
魂の底から落ちぶれることのできない
神に最も愛された堕天使の姿がボクには見える。
不完全だからこそ、愛された堕天使。
それがプリンス。
そしてそのプリンスは
プリンスを敬愛するボクだけでなく
皆の心に生きていると思う。
人間は皆、不完全だからこそ、生かされている。
世の中生きてていいことばかりじゃない。
なんなら辛いことばかりかもしれない。
うまくいかないことばかりかもしれない。
世間的に見て『おおよそうまくいっている』中にだって苦悩はあるし
ボクらはいつも何かに心傷つきながら
これでいいのかな・・・こんなんじゃダメだ・・・なんて
思うともなく思いながら生きてたりする。
それでもいいんだ、っていうこと
彼を見て、彼のサウンドを聞いて、感じることで
自分に還元できる。きっとわかる。きっと伝わる。
真の未熟なままの自分の解放を
圧倒的な自己肯定を
彼を通して、感じてほしいと思う。
7つの大罪を総なめにしてこそ人間。
そんな最高の快楽は、彼のサウンドの中に。
←これをぽちっとするといいと思う。
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